番外編 帰国するまで残り1週間... 第5章
青年は僕に近寄り日本語で挨拶してきた。
「ハジメマシテ、ワタシノナマエハ ぺニデス ヨロシクオネガイシマス」
彼の名前はペニ。
12歳で近隣の学校に通う小学生。
フィジアンは明るくてフレンドリーな人々が多い。
フィジーはイギリスの植民地だったこともあり、インド人も多く住んでいる。
しかしインド人とは似ても似つかぬ性格。
基本的に話しかけてくれる人はフィジアンだった。
ペニは将来は日本語を学んでフィジーで日本語の講師になりたいと話した。
当時ペニと共に過ごしていた頃を振り返ると彼はいつも目がキラキラ輝いていた。
ペニは僕が英語を理解出来るように僕が英語を話すペースに合わせてくれていた。
逆に僕自身も日本語や日本の文化について拙い英語で彼に熱心に伝えた。
語学学校を終えると決まってホームステイ先の門の前で僕が帰るのを待っていた。
そして放課後にペニと遊ぶのが僕の習慣になりペニと会うのが1日の楽しみになっていた。
ペニと過ごしている時は時間が経つのがあっという間に感じた。
おかげで英語力は上達し、2週間程度で日常会話のヒアリング、スピーキングは鍛えられていた。
僕にとって留学で得た財産は、日常会話の英語力が身についた事以上に日本から7300km離れたフィジーでペニと出逢えたことが、大きな財産だった。
この先20年、30年経っても忘れない思い出を得られた。
そして残りの滞在期間
帰国するまで1週間を切った...
続き
水曜日のオンライン英会話ブログランキング参加してます!オンライン英会話PVランキング4位